* 母の状態 *

入浴介助をして、顔を拭くと　「ありがとう」と言う。
胸を拭くと、また　「ありがとう」
「母さん、よくお礼が言えるね～」

姉に言うと　「そうよ、私にもよくお礼を言ってくれるよ」

笑顔もよくて、母さんが逝っちゃうと思うと寂しい。
やっぱりまだ死んで欲しくないなぁ。

今朝、夕べ意識を失って大変だったことを言うと
「うそ言うて～」と、笑っている。

日に日に身体が衰え、食事量も減っている。

母の好きな物、食べそうな物を準備しても
「食べたくない」と、あまり食べないことが多くなった。

こうなってくると、栄養価がどうのとかではなくて、
まず食べれることを考える。

そうだ、明日は「赤飯を蒸そう」と前日に、
もち米を洗ったり、豆を煮たりしていたので、
「母が死んだら、赤飯を蒸すわけにはいかないなぁ」などと
思ったりした。

今朝、母の笑顔が見えた。
嬉しかった。

姉も様子を見に来て、
「まだ死んで欲しくないね、あの笑顔が見えなくなると思うと
寂しいもんね。」

意識喪失する前日に、こけて背中の方を打っている様子だった。
母から目を離すことは危険だとわかっていても、
ずっといつもついている訳にはいかず、
目を離した間に、不安定な姿勢から体勢をくずしてしまう。

翌々日から、立ち上がることもままならなくなって、
入浴はできず、着替えにも苦労するようになった。

困難なことが発生すると、ケアマネさんに相談する。
愛想はよくないが（爆）対応は迅速で感謝している。
ケアマネ事業所に雇用されていて、
経営者である先輩ケアマネに相談しては、善処してくださるので、
助かっている。

つづく








＾＾