* 鳩の雛が落ちてきた・・・ *

章子ちゃんの家の庭には、杉の大木がある。
その杉の枝に鳩が巣を作り、こどもを生んだらしい。
２羽のうち１羽は、カラスに攻撃されて、死んでいた。
もう一羽は、枝から転げ落ちて、章子ちゃん家族に保護された。
生き運、命・運命というものを思う。

小鳩の後足が折れていた。
獣医さんに連れて行ったが、
「鳩は有害鳥類なので診察できないのですよ」と、獣医のつれない言葉。
Ｔちゃん（章子ちゃんの次女）は、
「そこをなんとか診るだけみてください」とお願い、

「足が折れてる」・・見ればわかる！（苦笑）

家に連れ帰って、餌を与えていたら、元気に成長した。

先日、章子ちゃんの家を訪れた時に、
その鳩は、電話機のそばでチョコンと首をかしげるように、動かしていた。

足を負傷していては、自然に放しても、死んでしまうからと、
飼っている。
名前は、「コロン」・・枝からコロンと落ちてきたので（笑）

ずっと以前もヒヨドリの雛が木から落ちてきて、
成鳥になるまで育てたらしい。
「ピーちゃん」と呼んでかわいがっていた。
ピーちゃんは、自然に自立して行き、
翌年も章子ちゃんの家の回りを、「ピーピー」と
飛び回っていたらしい・・・（ウルウル）

章子ちゃんの深い愛情を感じる。

甘い果実を採る時、その言葉を思う。

「お布施の心、鳥達にも実を分けてあげようね」
高い枝の実は、全部採ってしまわない方がいい。
残しておけば、鳥達が喜んで啄ばむから、、、

私と章子ちゃんが愛し合っていた頃、
お互いに、罪の意識はあった。
それは、章子ちゃんの方が強かったと思う。
私の夫への罪の意識にさいなまれていとことだろう。

私達の恋愛が、形を変えて深い？愛情に変わってきて、
お互いの幸せを願い、見守ることしかできないけれど、
何にもかえがたいものだと、
幸せに思っている。























＾＾